2022年9月30日金曜日

ピノキオ(リベンジェンドストーリー)善人になりたかったピノキオの話


#midjourneyを使って絵本を作りました。


ピノキオ
『善人になりたかったピノキオの話』



①人狼の襲撃
昔々あるところに息子と二人で幸せに暮らすゼペットという人形職人のおじいさんがいました。
しかし、彼の幸せは長くは続きませんでした。人狼が村を襲ったのです。
ゼペットじいさんも武器を手に取り闘いましたが、人狼が村に火をつけて夜襲をかけた日に最愛の息子を亡くしてしまいました。
ゼペットじいさんは悲しみから人形作りに没頭していきました。





②ピノキオの誕生
ゼペットじいさんは、息子そっくりな人形を作り、それに命を宿そうと躍起(やっき)になりました。
ワンダーと呼ばれる過去の遺物からいくつも部品を取り出し、とうとう人形は命を宿して動き始めました。
ゼペットじいさんはそれにピノキオという名前をつけました。





③心の優しいピノキオ
ピノキオはゼペットじいさんにそれはそれは溺愛されました。
ピノキオはゼペットじいさんが大好きでずっと一緒にいたいと思いました。
しかし、月日が経つにつれて、ゼペットじいさんはどんどん弱弱しくなっていきました。
理由は明白でした。ピノキオは人間の血で動くのです。そしてピノキオが生きる為の全ての血をゼペットじいさんが与えていたのです。心の優しいピノキオはゼペットじいさんを助けたいと思いました。

 





④純粋な善意の悪夢
小さなピノキオは、日に日に衰弱していくゼペットから血をもらうのをやめました。
血は自分で集めることにしました。
ピノキオはまだ小さかったので、無邪気な弱い子供から血を取りました。
ピノキオは血が足りなくなると子供をさらって森の奥のほこらに連れていきました。
このことが誰にもバレないように、ピノキオは子供たちを帰しませんでした。





⑤嘘つきの鼻
ピノキオはゼペットじいさんにバレないようにいくつも嘘をつかなければなりません。
しかし、嘘をつくたびに鼻が伸びてしまうので嘘がつけません
ピノキオは、伸びた鼻を折り続けました。

夜通し折り続けると鼻はとうとう伸びなくなり、ピノキオは嘘がつけるようになりました。






⑥悲劇から悲劇へ
ゼペットじいさんから血をもらわなくなり、ゼペットじいさんは少しずつ元気になり動けるようになりました。血をどうしているのか気になったゼペットじいさんは、ピノキオの後をつけると、ほこらで子供から血を奪うピノキオを見つけました。
ゼペットじいさんは「お前は私の子ではない、お前はモンスターだ」とピノキオにいい、襲いかかってきました。ピノキオは咄嗟に反撃をしてしまい、ゼペットじいさんを刺してしまいました。
ピノキオはゼペットじいさんと子供たちをほこらに隠しました。






⑦希望と計画
ピノキオはゼペットじいさんを助ける方法を探しました。
そしてある噂に辿り着きました「人狼は過去に戻っていた」という噂です。
3年前に村々を襲っていた人狼が実は過去に戻ってやり直していたという話は、調べれば調べるほど、信憑性がありました。ピノキオはゼペットじいさんを救う為になんでもやると誓いました。





⑧善人と悪人
ピノキオは村を離れて森で暮らし始めました。
森では徹底して善人のように振る舞いました。
そして、一方では「スケアクロウ」と言う別の名前で、
悪い仕事も引き受けて、人狼の情報も集め始めました。






⑨赤ずきんと人狼
ピノキオが人狼を調べてから7年が過ぎました。
「スケアクロウ」の名でヴィランに顔の知れたピノキオは、
人狼についていろいろな事を知りました。しかし、現在の所在だけがわかりませんでしたが、復興した街で人狼が再び襲撃を始めたことを知りました。
そして、その人狼に復讐する為に生き延びていた赤ずきんの存在も知りました。
ピノキオは善人になるために計画を練り始めました。






⑩ピノキオの計画
ピノキオは、赤ずきんを利用して、人狼に取り入る計画を立てました。
ピノキオは、血の匂いを漂わせながら、まず街で赤ずきんの噂を流しました。
そして、赤ずきんが人狼を倒す為の仲間を森で集めると、今度はその仲間に加わりました。
嘘をつけない善人だと思われているピノキオは、赤ずきんに一番信頼されました。
街で広まっている噂の元を突き止めに来た人狼にわざとほこらを見つけさせて、人狼に弱みを握られてしまったという状態を作り出した。そして、赤ずきんを裏切る密約を人狼と交わしました。






⑪人狼バトルエフェクト
赤ずきんが集めたチームBLOODと、人狼の招集したVILLANS
そして、再び巻き込まれた旧人狼村の生き残り達の壮絶なバトルロワイヤルが
人狼が市長に上り詰めた街で始まりました。
街は魔女の魔法で霧に包まれており、それぞれがバラバラに行動して闘わなければなりません。
ピノキオが最初に会ったのは人狼でした。人狼は裏切りを確認すると霧の中へ消えていきました。






⑫赤ずきんの鼻
ピノキオが赤ずきんの元に辿り着くと、赤ずきんを後ろから刺そうとしました。その刹那に、ピノキオの身体は赤ずきんの金の斧と銀の斧で上下に両断されました。
「魔女が獣の肉で治したから私の鼻は良く効くの、あなたからは狼の匂いがするわ。」
ピノキオの裏切りはバレていたのです。





⑬チャンスは平等に訪れる 
ピノキオはなんとか自身の身体を治していきました。
BLOODとVILLANのバトルロワイヤルは終盤を迎え、
最後は赤ずきんと人狼の一騎打ちになりました、その戦いは長時間にわたり、お互いに死力を尽くしました。
そして渾身の一撃が人狼を切り裂き、赤ずきんがとどめを刺そうという所で・・・
なんとか復活して、戦いに間に合ったピノキオが赤ずきんを後ろから突き刺しました。
ピノキオは傷ついた人狼を担いで、その場を後にしました。

 





⑭人狼の信頼と真の目的
赤ずきんの意思を引き継いだヴァンパイアや生き残った最後の豚、
魔女殺しのグレーテルなどの追手から、ピノキオは人狼を守り信頼を勝ち取りました。
そして人狼は呪いの解けた赤ずきんを倒す為に、時空を超えるレガシーを再び作り出しました。人狼は嘘がうまいだけではなく発明の天才だったのです。レガシーとは、ワンダーの中で、さらに特殊な力を持った過去の遺物のことで、人々はそう呼んでいました。
そして、そのレガシーを起動させようとしたその時、
ピノキオはレガシーを腕ごと人狼から切り離し、目的を果たしました。
ピノキオはレガシーを起動し、その場にいた全員が10年前に飛びました。







⑮10年前の真実
ピノキオは10年前の襲撃の日に戻りました。善人になる為には
ゼペットじいさんだけでなく、息子も救わないといけないと考えていたからです。
火のついた村々の混乱に乗じて、ピノキオはゼペットじいさんと息子を探しました。
ピノキオは工房を見つけると中に入りました。そこには出来損ないのピノキオもどきが
たくさんいて、中途半端な命でもがいていました。その姿は痛ましくピノキオは彼らを工房ごと燃やしました。







⑯絶望とパラドックス
ピノキオがショックを受けていると、次にその目に飛び込んできたのは
ゼペットじいさんに愛情いっぱいに抱きしめられている息子の姿でした。
ピノキオの心の中には、ドス黒い何かが満たしました。ゼペットじいさんが村を守りに出ていくと、ピノキオは
息子を人狼の襲撃に見せかけて殺してしまいました。
息子の死から生まれるピノキオ、その息子を殺すのが自分・・・
ピノキオは時間のパラドックスにとらわれてしまいました。
ピノキオは絶望から時を超えるレガシーを破壊し、時空にとてつもない歪みを与えました。
その歪みは、またたくさんの人を時空の彼方に引きずり込みました。








⑰時空を破壊する木偶人形
ピノキオは、ランダムに起こる時空転移を繰り返し、絶望の旅人となりました。
しかし、その影響は大きく、ピノキオが時空を移動するたびに、大きな歪みを作っていきました。
そして、それはタイムキーパーの知ることとなり、たくさんのタイムキーパー達に追われました。






⑱サンジェルマンの恩赦
とうとう取り囲まれたピノキオは死を覚悟しましたが、
サンジェルマン伯爵は彼の過去を読み取ると、その恩赦(おんしゃ)により
ピノキオはタイムキーパーになりました。
歪んだ時空全てを把握しているピノキオの力が必要だったのです。
絶望し目的を失っていたピノキオは目的を得ました。





⑲時空の修復
ピノキオは、たくさんの人や世界を傷つけてきました。
その罪を償えるわけではありませんが、
人々の為に、世界の為に、ピノキオは身を粉にして働きました。
やっと善人らしい行いをピノキオはすることが出来ました。
そして、時空を修復したお礼に時空の狭間で暮らすアリスから
永久の歯車をもらい、ピノキオは人間の血を取る必要がなくなりました。







⑳ピノキオの新しい計画
タイムキーパーの役割を終えたピノキオは、
たくさんの経験と知識、そして永久の歯車を得ました。
ピノキオは、この永久の歯車を工房で研究し、100年の歳月をかけて、その複製に成功しました。
そして、その歯車をもって、あの襲撃の夜に再び戻りました。





㉑ピノキオの決断と覚悟
ピノキオは襲撃の夜に戻り、ゼペットじいさんの工房から小さい一人の木偶人形を救い出しました。彼こそ、未来のピノキオです。
それに永久の歯車を取り付けると安全な場所に隠しました。
そして今度は絶望からゼペットじいさんの息子を殺そうと現れた自分自身を殺しました。
パラドックスから抜け出したピノキオは過去を変えても死にませんでした。
この世界戦でのピノキオは、スムーズに体が動かせる人形ではなかったけれども、永久の歯車のおかげで、人間の血がなくても生きられました。ゼペットじいさんとその息子と一緒に末永く幸せに暮らしました。






㉑ピノキオの幸せ
ピノキオはそれからあらゆる世界線に行って、息子を救い、過去にきた自分を殺しました。
それを木偶(もくぐう)人形の身体が朽ち果てるまで続けました。
体が動かなくなると、ピノキオはゼペットじいさんの家が見える大きな木の上で、木によりかかり、
ゼペットじいさんと息子と永久の歯車をつけたピノキオの暮らしを楽しそうに眺め続けました。
そしてピノキオは大きな木と同化するように亡くなりました。
彼の行いを知る人は誰もいませんでしたが彼はとても幸せでした。



善人になりたかったピノキオの物語

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リベンジェンドストーリーの中のピノキオの物語でした。
タイムパラドックスにおちいってしまったピノキオは、リベンジェンドストーリーの中でも
とても好きなお話です。
自分を殺し続けるという最後は、苦しいことだけど不幸ではありません、
命ある限りそれを繰り返すピノキオ、そして最後にその結果をただ眺めているピノキオを
私は大好きです。
この物語が気に入って頂けましたら幸いです。

また、リベンジェンドストーリーというボードゲームのキャラクターのお話になっています。
遊ぶ時のその世界観の一部として楽しんで頂けたら嬉しいです。

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